福岡市「エンジニアビザ」制度導入 入国審査期間短縮へ

2023-11-16
福岡市が国家戦略特区を活用し、「エンジニアビザ」の制度を導入しました。これは、日本企業の中でIT人材の不足が深刻な中、海外のエンジニアの入国までの審査期間を短縮するための取り組みです。
福岡市では、企業が海外のエンジニアを採用する際に通常1か月から3か月かかるビザの審査期間を、特にスタートアップ企業ではさらに長くかかる場合があり、これが事業の見通しに課題を提起していました。この問題に対処するため、国家戦略特区制度を活用して、事前審査の一部を福岡市が代行することで、ビザの発給にかかる期間を1か月程度に短縮する新しい制度を導入しました。
この取り組みは全国的にも初めての試みであり、福岡市内に事業所がある非上場企業やエンジニアが活躍できる環境づくりに賛同する企業が利用できます。企業は福岡市に事前に申請し、経営の安定性などが確認された上で認定を受ける必要があります。
福岡市の高島市長は、「計画的な人材の確保につながる制度で、福岡市での成功例が全国的にも広がっていくことを期待している」とコメントしています。